公益事業1
中山記念会館の施設貸与事業
施設内では、不特定多数の視覚障がい者の相談を受け、トータルサポートを実施するべく
非営利12団体がお互いに連携して活動を行っています。
地下駐車場
財団事務所、大会議室、
レセプションホール、みなとまちカフェ、自動販売機(※)
神戸アイライト協会事務所
ITファーム、ITハンドファームオフィス
ハンドファーム、視覚障害者活動センター
多目的室、活動室、スタディルーム、相談室
ひょうご盲ろう者支援センター・夢ぽけっと、
夢ふうせん、兵庫盲導犬協会、
神戸市視覚障害者福祉協会、共同事務所、
点訳ボランティアグループ連絡会(点V連)
兵庫県朗読ボランティア連絡会(朗V連)
活動室1、活動室2、活動室3、活動室4、活動室5、
ヘルスケア室
トラスコ中山株式会社神戸支店
入居団体
ネットワークでトータルサポート
中山記念会館KLC会
- 1 特定非営利活動法人 神戸アイライト協会
- TEL 078-531-6340
相談、訪問サポート、各種イベント開催
ガイドボランティア派遣、白杖歩行、音声パソコン指導- ・視覚障害者活動センター アイライト新神戸
- ・ITハンドファーム[自立訓練(機能訓練)・就労継続支援B型]
- 2 特定非営利活動法人 兵庫盲ろう者友の会
-
ひょうご盲ろう者支援センター
夢ぽけっと
TEL 078-579-7600
盲ろう者に対する自立支援・社会参加を促進
- 3 社会福祉法人 兵庫盲導犬協会KLCオフィス
-
TEL 078-521-0081
盲導犬訓練事業 - 4 一般社団法人 神戸市視覚障害者福祉協会
-
居宅支援事業
TEL 078-579-7151・7152
神戸市内に居住する視覚障がい者の更生を援護 - 5 一般社団法人 福祉作業所 夢ふうせん
-
地域活動支援センター
TEL 078-521-0555
盲ろう者に対する活動支援 - 6 点訳ボランティアグループ連絡会(点V連)
-
TEL 078-521-5522
点訳書の作成、点訳の情報提供支援 - 7 兵庫県朗読ボランティア連絡会(朗V連)
- 朗読、音訳支援
- 8 ひょうご伴走歩協会
- TEL 078-842-0609
伴走・伴歩、スポーツ支援 - 9 えいえすぶい神戸
-
TEL 090-6468-9246
パソコンでIT支援 - 10 兵庫県網膜色素変性症協会(JRPS兵庫)
-
TEL 090-3274-4901
網膜色素変性症の治療法の確立と患者の生活の質(QOL)の向上を支援。 - 11 特定非営利活動法人 神戸アイフレンド
- TEL 078-793-3372
視覚障がいのある子ども達とその家族への視覚支援 - 12 ホットポットKOUBEの会
-
TEL 090-5094-8735
就労している・しようとしている視覚障がい者を支援しているネットワーク
公益事業2
視覚障がい者支援団体及び視覚障がい者個人に対する助成等の事業
財政的に苦しい状況に置かれている視覚障がい者団体及び支援団体へ、より充実した活動を可能にするために助成金の供与並びに大学生等への奨学金の無償給付を行っています。
2-1 助成金供与事業
視覚障がい者団体、視覚障がい者支援団体、ボランティア団体の活動に対して、助成金を支給する事業を行っています。
令和4年度支援内容助成金
支援内容 | 団体数 | 事業数 | |
---|---|---|---|
視覚障がい者の 社会参加活動の支援 |
講演会、各種競技会に対する助成 | 2 | 7 |
社会参加活動を行う団体に対する助成 | 20 | 23 | |
視覚障がい者の視察、研修会への参加に対する支援 | 2 | 13 | |
視覚障がい者のためのスポーツ活動に対する支援 | 2 | 2 |
2-2 奨学金の無償給付事業
視覚障がい者で向学心に燃える大学生等に月額3万円から6万円の奨学金を無償給付し、卒業までの学業に専念できる環境づくりのお手伝いをしています。また、令和4年度から大学院生(修士課程)にも月額3万円から6万円の奨学金を無償給付しています。
奨学生採用者実績 累計奨学生採用者数51名
年度 | 奨学生採用者数 |
---|---|
平成12年度から26年度まで | 38名 |
平成27年度 | 2名 |
平成28年度 | 1名 |
平成29年度 | 1名 |
平成30年度 | 2名 |
令和元年度 | 1名 |
令和2年度 | 1名 |
令和3年度 | 1名 |
令和4年度 | 0名 |
令和5年度 | 4名 |
公益事業3
視覚障がい者の社会参加活動に対する支援事業
障がいのある人が障がいのない人と同じように毎日を過ごし、共にいきいきと活動できる社会を目指す「ノーマライゼーション」の理念の定着を目指し、視覚障がい者の社会参加活動に対する支援を行っています。
3-1 兵庫県視覚障害者音楽祭事業
視覚に障がいがあるプロ、セミプロ、無名の演奏・声楽家の皆さまは、大きな会場で一流演奏家と共演する機会は多くありません。そのような機会を設け、今後のさらなる飛躍のお手伝いができればと思い「中山・KLCコンサート」を開催しています。第1部では視覚に障がいのある方が、第2部では一流の演奏家がクラシック音楽を演奏しています。令和5年は、約600名の方にお越しいただきました。
中山・KLCコンサート一覧 中山・KLCコンサートの様子はコチラ
開催日 | 場所 | 第1部 視覚障がい者の部 | 第2部 ゲスト出演者の部 |
---|---|---|---|
平成24年2月25日 (2012) |
新長田ピフレホール | 前川裕美、清水紘子 荒木温子、常瑠里子 |
アルカディア音楽芸術財団 |
平成25年2月19日 (2013) |
兵庫県立芸術文化センター | 北村多恵、福田正人 | リズムファクトリー |
平成26年2月21日 (2014) |
兵庫県立芸術文化センター | 筒井香織 | サロンオーケストラジャパン |
平成27年1月28日 (2015) |
兵庫県立芸術文化センター | 富岡美晴 | 室内合奏団 THE STRINGS |
平成28年3月25日 (2016) |
兵庫県立芸術文化センター | 前川裕美、福田正人 | ヴァイオリン 井戸 柄里 ピアノ 鈴木 華重子 |
平成29年3月10日 (2017) |
神戸新聞松方ホール | 荒木温子、北村多恵 | ピアノ 久元 祐子 |
平成30年3月2日 (2018) |
神戸新聞松方ホール | 清水紘子 | 兵庫芸術文化ホール管弦楽団 |
平成31年3月1日 (2019) |
神戸新聞松方ホール | 富岡美晴、筒井香織 | 神戸市混声合唱団 |
令和2年(2020) 令和3年(2021) 令和4年(2022) |
新型コロナウイルス感染拡大の懸念から中止 | ||
令和5年3月24日 (2023) |
神戸新聞松方ホール | 前川裕美 | スーパーキッズオーケストラ |
3-2 盲導犬貸与事業
目の不自由な方の目となり、希望の光となる盲導犬。
当財団は、平成11年度より「盲導犬中山号」を盲導犬ユーザー様に貸与しています。
平成11年度と12年度は各1頭、平成13年度からは2頭に増やし
累計45頭を貸与しています。
年度 | 日本ライトハウス | 兵庫盲導犬協会 |
---|---|---|
■平成11年度 | ●マーシュ | |
■平成12年度 | ●ヨーク | |
■平成13年度 | ●オリバー ●ルルド |
|
■平成14年度 | ●ジョー | ●ジェームス |
■平成15年度 | ●トゥルー | ●マイク |
■平成16年度 | ●エディック | ●タクト |
■平成17年度 | ●ヴィオラ | ●アーサー |
■平成18年度 | ●ホップ | ●チェリー |
■平成19年度 | ●レジーナ | ●カイザー |
■平成20年度 | ●ユウト | ●ヴィガー |
■平成21年度 | ●リン | ●アミ |
■平成22年度 | ●ビノシュ | ●ヴィクトリー |
■平成23年度 | ●ジャスパー | ●ユノ |
■平成24年度 | ●フォンク | ●バベル |
■平成25年度 | ●カリム | ●エルモ |
■平成26年度 | ●ブリング | ●クエスト |
■平成27年度 | ●クラフト | ●タリア |
■平成28年度 | ●ユッカ | ●ウィニー |
■平成29年度 | ●キット | ●ユリアン |
■平成30年度 | ●ジェルダ | ●ラック |
■令和元年度 | ●シュー | |
■令和2年度 | ●ホルン | ●ウナ |
■令和3年度 | ●テネロ | ●スモ |
■令和4年度 | ●ガイア | ●エクボ |
3-3 パソコン講座事業
視覚に障がいがあると情報の入手が困難といわれていますが、パソコンでインターネットやメールを利用することで、より豊かな生活を送ることができます。パソコンの画面が見えない、または見えにくい方でも、画面を音声で読み上げるソフトを使えば、キーボードで操作することができます。
そこで、パソコンの基礎的な使い方とインターネットの操作方法などを指導する講習会を初級コース、iPad体験コース、iPad講習、オフィスコース、音声パソコン体験、インターネット・サピエ、ICT(情報通信技術)講座、パソコンサポートボランティア勉強会に分けて開催しています。
令和4年度パソコン講習会実績
コース | 受講者数 | 開催回数 |
---|---|---|
初級コース (6日間) | 9名 | 2回 |
iPad体験コース (2日間) | 10名 | 2回 |
iPad講習 (3日間) | 5名 | 1回 |
オフィスコース (2日間) | 10名 | 2回 |
音声パソコン体験 (2日間) | 9名 | 2回 |
インターネット・サピエ (2日間) | 5名 | 1回 |
ICT(情報通信技術)講座(1日) | 来場35名 | 1回 |
パソコンサポートボランティア勉強会(1日) | 延べ15名 | 4回 |
3-4 音楽公演事業
視覚に障がいがあると、コンサートに行きたくても外出することを躊躇する方がおられます。そんな方々にも気がねなく、楽しく参加していただけるよう盲導犬や車椅子でご来場可能なコンサート「中山ワンダフルフェスタ」を年1回開催しています。令和元年度は、視覚障がい者様やガイドボランティア様を含め、1,827名の方にお越しいただきました。
年 度 | 演 目 | |
---|---|---|
Vol.1 | 平成10年度 | 「由紀さおり・安田祥子童謡コンサート」 |
Vol.2 | 平成11年度 | 「コンサートと落語の夕べ」 ~ボニージャックスによるコンサートと笑福亭仁鶴による落語~ |
Vol.3 | 平成12年度 | 「森進一歌謡コンサート」 |
Vol.4 | 平成13年度 | 「ミュージカル・クラシック・ジャズからポップスまで-名曲の夕べ」 |
Vol.5 | 平成14年度 | 「南こうせつコンサート」 |
Vol.6 | 平成15年度 | 「小林幸子コンサート」 |
Vol.7 | 平成16年度 | 「五木ひろしコンサート」 |
Vol.8 | 平成17年度 | 「岩崎宏美コンサート」 |
Vol.9 | 平成18年度 | 「布施明コンサート」 |
Vol.10 | 平成19年度 | 「森山良子コンサート」 |
Vol.11 | 平成20年度 | 「谷村新司“特別企画"ココロの学校」 |
Vol.12 | 平成21年度 | 「加山雄三withザ・ワイルドワンズコンサート」 |
Vol.13 | 平成22年度 | 「坂本冬美コンサート」 |
Vol.14 | 平成23年度 | 「財津和夫LIVE&TALK」 |
Vol.15 | 平成24年度 | 「西城秀樹LIVE&TALK」 |
Vol.16 | 平成25年度 | 「高橋真梨子コンサート」 |
Vol.17 | 平成26年度 | 「石川さゆりコンサート」 |
Vol.18 | 平成27年度 | 「天童よしみコンサート」 |
Vol.19 | 平成28年度 | 「竹内昌彦講演会・海援隊トーク&ライブ」 |
Vol.20 | 平成29年度 | 「さだまさしコンサート2017惠百福」 |
Vol.21 | 平成30年度 | 「八代亜紀コンサート」 |
Vol.22 | 令和元年度 | 西本智実&イルミナートフィルハーモニーオーケストラ・語り 佐久間良子 |
令和2年度 令和3年度 令和4年度 |
新型コロナウイルス感染拡大の懸念から中止 |
3-5 同行援護従業者養成研修事業
同行援護従業者(ガイドヘルパー)とは、障がい者自立支援法に基づく資格で、視覚障がい者の外出支援を行います。
同行援護従業者養成研修は各地で開催されていますが、有料講習会では費用も高いため人数も集まりにくい上に、近年ではガイドヘルパーの質の低下が問題となっております。
このような状況を打開するため、当財団では平成26年度より同行援護従業者資格取得者(ガイドヘルパー)の増加と質の向上を目的に年6回研修会を開催しています。
一般課程・応用課程とも、研修の修了者には修了証明書が交付され、同行援護に従事できます。なお、応用課程の受講には、一般課程の修了が必須です。
また、応用課程修了者は、同行援護事業のサービス責任者になることができます。
同行援護従業者養成研修
一般課程(講習期間4日間) |
---|
・年間4回開催 ・定員20名/回 |
・受講料無料(ただしテキスト代は除く) |
・カリキュラム内容・科目 |
視覚障がい者の福祉制度とサービス |
障がい・疾病の理解 |
同行援護の基礎知識 |
基本技能(アイマスクを着けて白杖歩行介助) |
アイマスクを着けての代読・代筆の基礎知識 |
同行援護制度と従業者の業務 |
障がい者の心理講座 |
基本技能(アイマスクを着けて階段歩行介助) |
情報支援と情報提供 |
応用技能(車・電車・バスの乗降介助) |
修了式(修了証明書交付) |
応用課程(講習期間3日間) |
---|
・年間2回開催 ・定員20名/回 |
・受講料無料(ただしテキスト代は除く) |
・カリキュラム内容・科目 |
場面別基本技能(白杖の使い方) |
場面別応用技能(食事介助) |
障がい・疾病の理解 |
場面別応用技能 (バス・電車・エスカレーターの乗降介助) |
障がい者の心理講座 |
交通機関の利用 |
修了式(修了証明書交付) |
令和4年度の修了者数は、新型コロナウイルス感染拡大の懸念から、研修の開催回数を減らし、受講生の募集人数も制限したことにより 一般課程35名、応用課程12名となりました。
内容 | 日程 |
---|---|
第1回 同行援護従業者養成研修(一般課程) | 6月16日より全4日間 |
第2回 同行援護従業者養成研修(一般課程) | 9月8日より全4日間 |
第3回 同行援護従業者養成研修(一般課程) | 12月8日より全4日間 |
第1回 同行援護従業者養成研修(応用課程) | 2月9日より全3日間 |
目の不自由な人への声のかけ方(介助)講座 | 3月18日の1日 |
見えにくい方、全盲の方が街を安全に歩くための白杖講習会 | 1月21日の1日 |
ロービジョンの方対象の歩行講座 | 3月18日の1日 |
3-6 バリアフリー映画上映事業
バリアフリー映画上映とは、映画情報を音声で伝える音声解説と日本語字幕がついた映画上映のことです。
映画を観る機会の少ない視覚障がい者の皆様に喜んでいただくため、平成28年(2016)から「中山UD映画祭」として開催しています。
新長田ピフレホール開催では約320名、他会場開催では約120名の方に毎年お越しいただいています。
平成28年(2016)1月22日(Vol.1) | マエストロ | 新長田ピフレホール |
平成28年(2016)9月16日(後援事業) | くちびるに歌を | 豊岡劇場 |
平成29年(2017)1月20日(vol.2) | のぼうの城 | 新長田ピフレホール |
平成29年(2017)9月22日(後援事業) | 武士の家計簿 | 春日文化ホール |
平成29年(2017)12月15日(vol.3) | 殿、利息でござる! | 新長田ピフレホール |
平成30年(2018)8月31日(後援事業) | 僕らのごはんは明日で待ってる | 姫路あいめっせホール |
平成31年(2019)1月18日(vol.4) | 聖の青春 | 新長田ピフレホール |
令和元年(2019)8月30日(後援事業) | 博士の愛した数式 | 滝野文化会館 |
令和2年(2020)1月24日(vol.5) | 岳-みんなの山 | 新長田ピフレホール |
令和3年(2021) 令和4年(2022) |
新型コロナウイルス感染症の懸念から中止 |
助成金・奨学金及び社会参加活動支援事業の実績
設立時から令和4年度までの25年間で総額
9億8,412万円の助成金等の事業を行いました。
(但し、経費関係費用は除く)
事業別 | 事業内容 | 支出金額 | |
---|---|---|---|
公益事業1 | 会館貸与 | 中山記念会館貸与(平成24年3月期以降) | 2億4,854万円 |
公益事業2 | 助成金 | 兵庫県・神戸市の外郭団体等(事業運営費、機器等) | 2,860万円 |
視覚障害者団体(事業運営費、イベント費用、機器等) | 9,579万円 | ||
視覚障害者支援団体(事業運営費等) | 5,843万円 | ||
ボランティア団体(事業費運営費、機器等) | 4,601万円 | ||
奨学金 | 大学生等奨学金給付 | 5,532万円 | |
公益事業3 | 兵庫県視覚障がい者音楽祭(中山・KLCコンサート) | 2,076万円 | |
盲導犬貸与 | 1億180万円 | ||
パソコン講座 | 7,364万円 | ||
音楽公演(中山ワンダフルフェスタ) | 2億3,269万円 | ||
同行援護従業者養成研修 | 1,774万円 | ||
バリアフリー映画上映会(中山UD映画祭) | 480万円 |