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視覚障がい者の積極的な社会参加を図るため、
さまざまな支援活動をおこなっています。
中山記念会館施設貸与事業
施設内では、不特定多数の視覚障がい者の相談を受け、トータルサポートを実施するべく非営利6団体がお互いに連携して活動を行っています。
中山記念会館での相談事業件数は年間4,040件です。
施設入居団体の事業内容
ネットワークでトータルサポート
神戸ライトセンター運営協議会
(中山記念会館内で活動する下記6団体の運営協議組織です)
1 特定非営利活動法人 神戸アイライト協会
TEL 078-252-1912
活動の内容 | 相談、訪問サポート、各種イベント開催 ガイドボランティア派遣、白杖歩行、音声パソコン指導 ・視覚障害者活動センター アイライト新神戸 ・ITハンドファーム(就労継続支援B型) |
2 点訳ボランティアグループ連絡会(点V連)
TEL 078-261-8455
活動の内容 | 点訳書の作成、点訳の情報提供支援 |
3 ひょうご伴走歩協会
TEL 078-842-0609
活動の内容 | 伴走・伴歩、スポーツ支援 |
活動の内容 | パソコンでIT支援 |
活動の内容 | 朗読、音訳支援 |
6 全国視覚障害者外出支援連絡会(JBOS)
(メール:office@jbos.jp)
活動の内容 | 全国への一人旅をサポート |
財団事務所、会議室、ITハンドファーム活動室
ITハンドファーム活動室、点V連、伴走歩協会事務所、
相談室、ボランティア室、JBOS、えいえすぶい神戸、朗V連
多目的室(視覚障害者団体にも開放)
神戸アイライト協会事務所、中山ロービジョンルーム
視覚障がい者支援団体及び視覚障がい者個人に対する助成等の事業
財政的に苦しい状況に置かれている視覚障がい者団体及び支援団体へ、より充実した活動を可能にするため助成金の供与並びに大学生等への奨学金の無償給付を行っています。
視覚障がい者団体、視覚障がい者支援団体、ボランティア団体の活動に対し、助成金を支給する事業を行っています。
令和2年度の助成実績
支援内容 | 団体数 | 事業数 | |
---|---|---|---|
1 視覚障がい者の 社会参加活動の支援 | ア 講演会、各種競技会に対する助成 | 2団体 | 2事業 |
イ 社会参加活動を行う団体に対する助成 | 19団体 | 24事業 | |
2 視覚障がい者の視察、研修会への参加に対する支援 | 2団体 | 9事業 | |
3 視覚障がい者のためのスポーツ活動に対する支援 | 2団体 | 3事業 |
視覚障がい者で向学心に燃える大学生等に3万円から6万円の奨学金を無償給付し、卒業まで学業に専念できる環境づくりのお手伝いをしています。
累計奨学金給付者数 47名
年度 | 奨学金給付者数 |
---|---|
平成12年度から15年度まで | 15名 |
平成16年度、平成17年度 | 3名 |
平成18年度、平成19年度 | 7名 |
平成20年度、平成21年度 | 3名 |
平成22年度、平成23年度 | 7名 |
平成24年度、平成25年度 | 3名 |
平成26年度、平成27年度 | 2名 |
平成28年度、平成29年度 | 2名 |
平成30年度、令和元年度 | 3名 |
令和2年度、令和3年度 | 2名 |
視覚障がい者の社会参加活動に対する支援事業
障がいのある人が障がいのない人と同じように毎日を過ごし、共にいきいきと活動できる社会を目指す「ノーマライゼーション」の理念の定着を目指し、視覚障がい者の社会参加活動に対する支援を行っています。
視覚に障がいがあるプロ、セミプロ、無名の演奏・声楽家の皆さまは、大きな会場で一流演奏家との共演機会を持てずにおります。そのような機会を設け、今後のさらなる飛躍のお手伝いができればと思い「中山・KLCコンサート」を開催しています。第1部では視覚に障がいのある方が、第2部では一流の演奏家がクラシック音楽を演奏しています。
開催日 | 場所 | 第1部 視覚障がい者 | 第2部 ゲスト出演者 |
---|---|---|---|
平成24年2月25日 (2012) | 新長田ピフレホール | 前川裕美、清水紘子 荒木温子、常瑠里子 | アルカディア音楽芸術財団 |
平成25年2月19日 (2013) | 兵庫県立芸術文化センター | 北村多恵、福田正人 | リズムファクトリー |
平成26年2月21日 (2014) | 兵庫県立芸術文化センター | 筒井香織 | サロンオーケストラジャパン |
平成27年1月28日 (2015) | 兵庫県立芸術文化センター | 富岡美晴 | 室内合奏団 THE STRINGS |
平成28年3月25日 (2016) | 兵庫県立芸術文化センター | 前川裕美、福田正人 | ヴァイオリン 井戸 柄里 ピアノ 鈴木 華重子 |
平成29年3月10日 (2017) | 神戸新聞松方ホール | 荒木温子、北村多恵 | ピアノ 久元 祐子 |
平成30年3月2日 (2018) | 神戸新聞松方ホール | 清水紘子 | 兵庫芸術文化ホール管弦楽団 |
平成31年3月1日 (2019) | 神戸新聞松方ホール | 富岡美晴、筒井香織 | 神戸市混声合唱団 |
令和2年 (2020) | 新型コロナウイルス感染拡大の懸念から中止 | ||
令和3年 (2021) | 新型コロナウイルス感染拡大の懸念から中止 |
目の不自由な方の目となり、希望の光となる盲導犬。
当財団は、平成11年度より「盲導犬中山号」をユーザー様に貸与しています。
平成11年度と12年度は各1頭、平成13年度からは2頭に増やし累計41頭を貸与しています。
年度 | 日本ライトハウス | 兵庫盲導犬協会 |
---|---|---|
■平成11年(1頭) | ●マーシュ | |
■平成12年(1頭) | ●ヨーク | |
■平成13年(2頭) | ●オリバー | ●ルルド |
■平成14年(2頭) | ●ジョー | ●ジェームス |
■平成15年(2頭) | ●トゥルー | ●マイク |
■平成16年(2頭) | ●エディック | ●タクト |
■平成17年(2頭) | ●ヴィオラ | ●アーサー |
■平成18年(2頭) | ●ホップ | ●チェリー |
■平成19年(2頭) | ●レジーナ | ●カイザー |
■平成20年(2頭) | ●ユウト | ●ヴィガー |
■平成21年(2頭) | ●リン | ●アミ |
■平成22年(2頭) | ●ビノシュ | ●ヴィクトリー |
■平成23年(2頭) | ●ジャスパー | ●ユノ |
■平成24年(2頭) | ●フォンク | ●バベル |
■平成25年(2頭) | ●カリム | ●エルモ |
■平成26年(2頭) | ●ブリング | ●クエスト |
■平成27年(2頭) | ●クラフト | ●タリア |
■平成28年(2頭) | ●ユッカ | ●ウィニー |
■平成29年(2頭) | ●キット | ●ユリアン |
■平成30年(2頭) | ●ジェルダ | ●ラック |
■令和元年(1頭) | ●シュー | |
■令和2年(2頭) | ●ホルン | ●ウナ |
視覚に障がいがあると情報の入手が困難といわれていますが、パソコンのインターネットやメールを利用することで、より豊かな生活を送ることができます。パソコンの画面が見えない、または見えにくい方でも、画面を音声で読み上げるソフトを使えばキーボードで操作することができます。
そこで、パソコンの基礎的な使い方とインターネットの操作方法などを指導する講習会を初級、中級、応用、ipad体験、音声パソコン体験、ワード講習、エクセル講習、パソコンサポート養成、ICTコースに分けて開催しています。
令和2年度のパソコン講習会を下記のとおり実施しました。
コース | 参加人数 |
---|---|
1 初級講習会 6日間を2回催 | 10名 |
2 インターネットコース 2日間を1回催 | 5名 |
3 インターネットコース 3日間を1開催 | 4名 |
4 オフィスコース 2日間を2開催 | 10名 |
5 iPad体験コース 2日間を2開催 | 10名 |
6 音声パソコン体験コース 2日間を2開催 | 9名 |
7 パソコンサポート養成講座 1日間を2開催 | 延べ24名 |
8 ICT(情報通信技術)講座 1日間を1開催 | 13名参加 (別途zoom参加61名) |
視覚に障がいがあると、コンサートに行きたくても外出するのを躊躇する方がおられます。そんな方々にも気がねなく、楽しく参加していただけるよう盲導犬や車椅子でもご来場可能なコンサート「中山ワンダフルフェスタ」を年1回開催しています。令和元年度は、視覚障がい者の方やガイドボランティアさんの方を含め、1,827名の方にお越しいただきました。
Vol.1 | 平成10年度 | 「由紀さおり・安田祥子童謡コンサート」 |
Vol.2 | 平成11年度 | 「コンサートと落語の夕べ」 〜ボニージャックスによるコンサートと笑福亭仁鶴による落語〜 |
Vol.3 | 平成12年度 | 「森進一歌謡コンサート」 |
Vol.4 | 平成13年度 | 「ミュージカル・クラシック・ジャズからポップスまで-名曲の夕べ」 |
Vol.5 | 平成14年度 | 「南こうせつコンサート」 |
Vol.6 | 平成15年度 | 「小林幸子コンサート」 |
Vol.7 | 平成16年度 | 「五木ひろしコンサート」 |
Vol.8 | 平成17年度 | 「岩崎宏美コンサート」 |
Vol.9 | 平成18年度 | 「布施明コンサート」 |
Vol.10 | 平成19年度 | 「森山良子コンサート」 |
Vol.11 | 平成20年度 | 「谷村新司“特別企画"ココロの学校」 |
Vol.12 | 平成21年度 | 「加山雄三withザ・ワイルドワンズコンサート」 |
Vol.13 | 平成22年度 | 「坂本冬美コンサート」 |
Vol.14 | 平成23年度 | 「財津和夫LIVE&TALK」 |
Vol.15 | 平成24年度 | 「西城秀樹LIVE&TALK」 |
Vol.16 | 平成25年度 | 「高橋真梨子コンサート」 |
Vol.17 | 平成26年度 | 「石川さゆりコンサート」 |
Vol.18 | 平成27年度 | 「天童よしみコンサート」 |
Vol.19 | 平成28年度 | 「竹内昌彦講演会・海援隊トーク&ライブ」 |
Vol.20 | 平成29年度 | 「さだまさしコンサート2017惠百福」 |
Vol.21 | 平成30年度 | 「八代亜紀コンサート」 |
Vol.22 | 令和元年度 | 西本智実&イルミナートフィルハーモニーオーケストラ・語り 佐久間良子 |
令和2年度 | 新型コロナウイルス感染拡大の懸念から中止 | |
令和3年度 | 新型コロナウイルス感染拡大の懸念から中止 |
同行援護従業者(ガイドヘルパー)とは、障がい者自立支援法に基づく資格で、視覚障がい者の外出支援を行います。
同行援護従業者養成研修は各地で開催されていますが、有料講習会では費用も高いため人数も集まりにくい上に、近年ではガイドヘルパーの質の低下が問題となっております。このような状況を打開するため、当財団では平成25年度より同行援護従業者資格取得者(ガイドヘルパー)の増加と質の向上を目的に年6回研修会を開催しています。一般課程・応用課程とも、研修の修了者には修了証明書が交付され、同行援護に従事できます。なお、応用課程の受講には、一般課程の修了が必須です。また、応用課程修了者は、同行援護事業のサービス責任者になることができます。
・一般課程(講習期間4日間) |
---|
・年間4回開催 ・定員20名/回 |
・受講料無料(ただしテキスト代は除く) |
カリキュラム内容・科目 |
視覚障がい者の福祉制度とサービス |
障がい・疾病の理解 |
同行援護の基礎知識 |
基本技能(アイマスクをつけて白杖歩行介助) |
アイマスクを付けての代読・代筆の基礎知識 |
同行援護制度と従業者の業務 |
障がい者の心理講座 |
基本技能(アイマスクを付けて階段歩行介助) |
情報支援と情報提供 |
応用技能(車・電車・バスの乗降介助) |
修了式(修了証明書交付) |
・応用課程(講習期間3日間) |
---|
・年間2回開催 ・定員20名/回 |
・受講料無料(ただしテキスト代は除く) |
カリキュラム内容・科目 |
場面別基本技能(白杖の使い方) |
場面別応用技能(食事介助) |
障がい・疾病の理解 |
場面別応用技能(バス・電車・エスカレーターの乗降介助) |
障がい者の心理講座 |
交通機関の利用 |
終了式 |
令和2年度は、新型コロナウイルスの感染予防をしながら、内容及び定員を変更し開催しました。
令和2年度の修了者は、一般課程44名、応用課程11名です。
内容 | 日程 |
---|---|
第1回 同行援護従業者養成研修(一般課程) | 9月17日より全4日間 |
第2回 同行援護従業者養成研修(一般課程) | 11月5日より全4日間 |
第3回 同行援護従業者養成研修(一般課程) | 1月28日より全4日間 |
第1回 同行援護従業者養成研修(応用課程) | 2月9日より全3日間 |
目の不自由な人への声のかけ方(介助)講座 | 3月10日の1日間 |
駅や街を安全に歩くための白杖講習会 | 3月26日の1日間 |
ロービジョンのかた対象の歩行講座 | 3月27日の1日間 |
バリアフリー映画上映とは、映画情報を音声で伝える音楽解説と日本語字幕がついた映画上映のことです。映画を観る機会の少ない視覚障がい者の皆様に喜んでいただくため、平成28年(2016)から「中山UD映画祭」として開催しています。新長田ピフレホール開催では約320名、他会場開催では約120名の方にお越しいただきました。
平成28年(2016)1月22日(Vol.1) | マエストロ | 新長田ピフレホール |
平成28年(2016)9月16日(後援事業) | くちびるに歌を | 豊岡劇場 |
平成29年(2017)1月20日(vol.2) | のぼうの城 | 新長田ピフレホール |
平成29年(2017)9月22日(後援事業) | 武士の家計簿 | 春日文化ホール |
平成29年(2017)12月15日(vol.3) | 殿、利息でござる! | 新長田ピフレホール |
平成30年(2018)8月31日(後援事業) | 僕らのごはんは明日で待ってる | 姫路あいめっせホール |
平成31年(2019)1月18日(vol.4) | 聖の青春 | 新長田ピフレホール |
令和元年(2019)8月30日(後援事業) | 博士の愛した数式 | 滝野文化会館 |
令和2年(2020)1月24日(vol.5) | 岳−みんなの山 | 新長田ピフレホール |
令和3年(2021) | 新型コロナウイルス感染拡大の懸念から中止 |
設立時から令和2年度までの累計/24年間(ただし事業関係経費等を除く費用)
助成先及び事業内容 | 支出金額 |
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中山記念会館貸与事業実績(平成24年3月期以降) | 1億1,836万円 |
兵庫県・神戸市の外郭団体等(事業運営費、機器等) | 2,831万円 |
視覚障害者団体(事業運営費、イベント費用、機器等) | 9,034万円 |
視覚障害者支援団体(事業運営費等) | 5,263万円 |
ボランティア団体(事業運営費、機器等) | 4,337万円 |
大学等奨学金給付 | 5,340万円 |
兵庫県視覚障害者音楽祭事業(中山・KLCコンサート) | 1,907万円 |
盲導犬貸与事業費 | 9,300万円 |
パソコン講座事業 | 6,679万円 |
音楽公演事業(中山ワンダフルフェスタ) | 2億3,269万円 |
同行援護者養成研修事業 | 1,353万円 |
バリアフリー映画上映事業(中山UD映画祭) | 480万円 |
合計 | 8億1,629万円 |